ナーエ地方モンチンゲン村で、250年前からワイン造りを行っている家族経営の蔵元です。所有畑は12.1haで、すべてが同村にあり、75％以上にリースリング種を植えていることからも、高品質を目指しているのがお分かり頂けるでしょう。生産ワインの比率は少々異質で、辛口50％、中辛口25％、甘口25％となっています。どのスタイルも人気が高いので、甘口ワインは奪い合いになっています。　　　畑の持つ可能性を切り開き、高い品質の生産を心がけており、既にナーエ地方でトップの評価を受けています。ワイン誌ゴーミヨでも、ナーエ地方では、デンホフ醸造所と並ぶ位置に置かれ、両巨頭となっているのが分かります。つまりは、ドイツのすべての地方で見て、ベスト20入りしている醸造所と断じて良いでしょう。このアウスレーゼは、ナーエ最高とも言える畑からのワインです。土質は青色粘板岩、水はけが良く暖まり易いので、小粒で皮の厚い葡萄ができます。果汁は減りますが、集約した果汁が穫れます。穏やかな酸味と十分な甘味（酸7.9g/L，糖97.4g/L）、これは明らかにベーレントン（ベーレンアウスレーゼの格落ち）と呼べるものに違いありません。リースリングの個性を良く引き出し、深い味わいはあるのに実にクリアーな印象です。評論誌がこぞって「コレクションに加えるべきワイン」と讃える個性をお楽しみ頂くには、１０℃前後に設定して下さい。